2018年 "Happy New Year"・・・
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あけましておめでとうございます・・・
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ブログをご覧の皆様も良いお年をお迎えの事と存じます。
そして、何時もブログにお越しいただき有難うございます・・・
今年も皆様方にとって、すばらしい年になりますよう祈念申し上げます。
上は懐かしいビクターの犬の「ニッパー」です・・・
音響全盛期の頃、ビクターをはじめコロンビア、ケンウッド、パイオニア、アイワ、トリオ、
山水に、三菱のダイヤトーンと、後発の品川のSONYの東京系に、浜松のヤマハ、
関西では門真のTechnicsのナショナルに寝屋川のオンキヨーetc・・・
コンソールからセパレートタイプが全盛となり、レコード盤もLPからテープへ、MDからCDへと、
この40〜50年でApple登場からDigitalにとっぷり浸かり、
音響各社が「明日の声」をどのように聞いたのかは今日の姿としても、
時代の変化は凄まじいものです・・・
犬の「ニッパー」は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって画かれ、
「ニッパー」を溺愛していたフランシスの兄の死後ラッパの前で兄の声を懐かしそうに耳を傾けている姿を弟のバラウドが描いたものと言われています・・・
そんな犬と人間の物語のように、まずは新年早々初詣で左右に並ぶ「狛犬」を通り神社にお参りし、
古来より忠実な犬と人間の関係から、今年も古今東西の犬の名画の旅に出てみましょう・・・
犬と言えばこの人、円山 応挙の犬・・・
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応挙は犬好きだったのか犬の絵は多く、非常に愛くるしい犬をたくさん描いてます・・・
円山 応挙:圓山應擧(1733年:享保18年〜1795年:寛政7年) https://ja.wikipedia.org/wiki/円山応挙 |
平安末期の蛙や猿以外に、生き生きと描かれた「鳥獣戯画」の犬は・・・
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平安時代末期 〜 鎌倉時代初期(12世紀〜13世紀)頃
に描かれた「鳥獣人物戯画」の生き生きと描かれた犬たち・・・
● ↑( 画面クリックで 800 x 262pixに拡大します) 12世紀 - 13世紀(平安時代末期 - 鎌倉時代初期)|絵巻物|国宝|京都 栂尾山 高山寺 http://ja.wikipedia.org/wiki/鳥獣人物戯画 |
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若冲、84歳のときに描かれ、翌85歳でこの世を去る最晩年の絵のようです・・・
"Hundred dogs" 1799年|絹本着色一幅|142.7×84.2 cm|個人蔵 ● ↑( 画面クリックで 736 x 1240pixに拡大します) 伊藤若冲:いとう じゃくちゅう(1716年:正徳6年〜1800年:寛政12年) https://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤若冲 |
西洋では猟犬として、誰もがご存知のブリューゲルの狩人と猟犬たち・・・
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猟銃を背負った狩人が猟犬を引き連れて、
眼下に広がる村では、人々が凍った池でスケートを楽しんでます・・・
"Jagers in de Sneeuw(The Hunters in the Snow)" ● ↑( 画面クリックで 800 x 600pixに拡大します) 1565年|油彩 Oak panel|117 cm × 162 cm|美術史美術館蔵 ウィーン|Kunsthistorisches Museum ピーテル・ブリューゲル:Pieter Bruegel(Brueghel) de Oude(1525年-1530年頃生〜1569年) https://ja.wikipedia.org/wiki/ピーテル・ブリューゲル https://ja.wikipedia.org/wiki/雪中の狩人 https://ja.wikipedia.org/wiki/猟犬 |
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スペイン黄金期のフェリペ4世のマドリード宮殿。中央に5歳になる国王の娘マルガリータ、そのまわりに女官たち(ラス・メニーナス)がいて、小人のイタリア人で宮廷道化師ニコラ・ペルトサートがふざけて、足元のマスティフ犬を左足で起こそうとしている。
謎かけのような構成の作品はスナップ写真のごとく、ベラスケスは瞬間的に切り取って描いてみせた・・・
"Las Meninas" 1656年|318 cm × 276 cm|プラド美術館、マドリード|Museo del Prado ● ↑( 画面クリックで 800 x 921pixに拡大します) ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス:Diego Rodríguez de Silva y Velázquez(1599年〜-1660年) https://ja.wikipedia.org/wiki/ディエゴ・ベラスケス https://ja.wikipedia.org/wiki/ラス・メニーナス https://ja.wikipedia.org/wiki/スパニッシュ・マスティフ 原種アルペン・マスティフ https://ja.wikipedia.org/wiki/セント・バーナード |
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豊かな表現、流動的な筆遣い、明滅する光・・・
フランスシャトゥーにあるセーヌ川畔の「メゾン・フルネーズ」のテラスでくつろぐ友人らを描いた代表的なルノワール作品。
中央の昼食やワインが置かれるテーブルを中心に画面左部分手前には犬を抱き上げる愛くるしい女性は、
後にルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴ・・・
"Le déjeuner des canotiers" 1876年|油彩、カンヴァス|129.9 cm × 172.7 cm|フィリップス・コレクション、ワシントンD.C.|The Phillips Collection ● ↑( 画面クリックで 800 x 591pixに拡大します) ピエール=オーギュスト・ルノワール:Pierre-Auguste Renoir(1841年~1919年) https://ja.wikipedia.org/wiki/ピエール=オーギュスト・ルノワール https://ja.wikipedia.org/wiki/舟遊びをする人々の昼食 |
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ルノワールのパトロンだったフランスの著名な出版事業者のシャルパンティエ家、
ジャポニズム全盛の印象派の時代、室内がどこかジャパネスク的で、寝そべるセントバーナード犬の上に
腰を下ろす姉のジョルジェットと視線を向ける弟ポール・・・
"Madame Charpentier et ses enfants" 1878年|油彩 キャンバス|153.7 × 190.2 cm|メトロポリタン美術館蔵|Metropolitan Museum of Art, New York ● ↑( 画面クリックで 1000 x 793pixに拡大します) ピエール=オーギュスト・ルノワール:Pierre-Auguste Renoir(1841年~1919年) https://ja.wikipedia.org/wiki/ピエール=オーギュスト・ルノワール Madame Charpentier et ses enfants https://fr.wikipedia.org/wiki/Madame_Charpentier_et_ses_enfants https://ja.wikipedia.org/wiki/セント・バーナード |
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アレアレアとはポリネシア語で「喜び」「楽しさ」の意味で、第一次タヒチ滞在期に制作された作品。
前景には2人の女性と犬が、背景には巨大な女神の像に祈りを捧げる3人の女性が描かれている・・・
"Arearea" 1892年|油彩 カンヴァス|75×94cm|オルセー美術館、パリ|Musée d’Orsay, Paris ● ↑( 画面クリックで 757 x 600pixに拡大します) ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャン: Eugène Henri Paul Gauguin(1848年~1903年) https://ja.wikipedia.org/wiki/ポール・ゴーギャン |
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点描法を用いて習作を多数描き、制作に2年をかけて描かれた、
パリ近郊のセーヌ川の中州で夏の一日を過ごす人々と犬と散歩する日曜日の午後・・・
"Un dimanche après-midi à l'Île de la Grande Jatte" 1884年 〜1886年|207.6 cm × 308 cm|シカゴ美術館、シカゴ|TThe Art Institute of Chicago ● ↑( 画面クリックで 900 x 597pixに拡大します) ジョルジュ・スーラ:Georges Seurat(1859年〜1891年) https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョルジュ・スーラ |
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雪降る冬の木場に風景と人物、アクセントのように左下に犬が二匹・・・
"Fukagawa Lumberyards" 1856年(安政2年)|木版多色刷 大判錦絵|35.7×24.7cm ● ↑( 画面クリックで 776 x 1200pixに拡大します) 歌川 広重(うたがわ ひろしげ):寛政9年(1797年)~安政5年(1858年) https://ja.wikipedia.org/wiki/歌川広重 歌川広重が安政3年(1856年)2月から同5年(1858年)10月にかけて制作した全119枚の連作 https://ja.wikipedia.org/wiki/名所江戸百景 |
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動物や犬好きの関雪が描いた、唐犬=舶来の犬、
神戸生まれの関雪が、宝塚の別邸「冬花庵(とうかあん)」で実際に飼育されていたものらしく、
左の2匹がグレーハウンド、右の白と黒の斑犬がボルゾイ・・・
"Dogs from Europe" 二曲一隻|1941年(昭和16年)|各164.0×183.0 cm|大阪市立美術館蔵 ● ↑( 画面クリックで 800 x 727pixに拡大します) 橋本 関雪:はしもと かんせつ(1883年(明治16年)〜1945年(昭和20年) https://ja.wikipedia.org/wiki/橋本関雪 ロシア原産の大型犬で、以前はロシアン・ウルフハウンドと呼ばれていたが、1936年にボルゾイに改名された・・・ https://ja.wikipedia.org/wiki/ボルゾイ https://ja.wikipedia.org/wiki/グレイハウンド_(犬種) |
古来より犬と人間の関係は、世界中で多くの物語を生んできた・・・
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昔から、犬は人間の最高の友として、そのつながりは今から約1万年以上前とも言われ、
世界の在来種や絶滅した犬種まで含めると、犬種の数は約700-800種といわれる・・・
ここほれわんわんの「花咲じいさん」大長編読本「南総里見八犬伝」や・・・ 有名な漫画「スヌーピー」にノンフェクションの「忠犬ハチ公」や「南極のタロとジロ物語」に、ネロとパトラッシュの「フランダースの犬」や「101匹わんちゃん」に、テレビ放送は「名犬ラッシー」や「名犬ジョリィ」など・・・ そして又、使役犬として、そり犬や牧羊犬、麻薬などを探知する警察犬、盲導犬に介助犬やドッグセラピーと人間のために「働く犬」の領域は広い・・・ https://ja.wikipedia.org/wiki/イヌを主題とする作品一覧 https://ja.wikipedia.org/wiki/犬の品種一覧 |
野良犬黒吉「のらくろ」漫画
戦争という時代に、のらくろ2等兵から大尉に出世、戦中の昭和16年に中断し・・・
戦後復活して旅館の番頭、私立探偵などと、いろんな職業を経て、焼き鳥屋のおぎんちゃんと結婚、
独立して喫茶店を開くサクセス「犬」ストーリー・・・
北の方からロケットが飛んでこようと、如何なる"Fake News"が世界中に飛び交おうとも、
「明日の声」はまったく信憑性がなく、今じゃ〜「のらりくらり」じゃないな〜ぁ〜・・・
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https://ja.wikipedia.org/wiki/のらくろ
https://ja.wikipedia.org/wiki/田河水泡
(以下・参考サイト)
「His Master's Voice」
ビクターマークの由来~ニッパーについて~
ビクターマークの原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって画かれました。
フランシスの兄マーク・H・バラウドは「ニッパー」と呼ぶ非常に賢いフォックス・テリアをかわいがっていましたが、彼が世を去ったため、彼の息子とともにニッパーをひきとりフランシスが育てました。
たまたま家にあった蓄音器で、かつて吹き込まれていた兄の声を聞かせたところ、ニッパーはラッパの前でけげんそうに耳を傾けて、なつかしい主人の声に聞き入っているようでした。そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは早速筆をとって一枚の絵を描き上げました・・・
http://www.victor.jp/nipper.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
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