石山寺の「紫式部と石山秋月」
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石山の峰に春が訪れ、瀬田川の湖水を映す桜(はな)が咲き、時は静かに流れている・・・
石山寺|滋賀県大津市|Googleマップ
(2016年4月6日撮影)
「石山寺」
(西国三十三所観音霊場第13番札所)
琵琶湖の南端近くに位置し、琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川の右岸にある。本堂は国の天然記念物の珪灰石(石山寺硅灰石)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっている…
『石山寺縁起絵巻』によれば、聖武天皇の発願により、天平19年(747年)、良弁(東大寺開山・別当)が聖徳太子の念持仏であった如意輪観音をこの地に祀ったのがはじまりとされている…
石山寺は、多くの文学作品に登場することで知られている。『枕草子』二百八段(三巻本「日本古典文学大系」)には「寺は壺坂。笠置。法輪。霊山は、釈迦仏の御すみかなるがあはれなるなり。石山。粉河。志賀」とあり、藤原道綱母の『蜻蛉日記』では天禄元年(970年)7月の記事に登場する。
『更級日記』の筆者・菅原孝標女も寛徳2年(1045年)、石山寺に参篭している。紫式部が『源氏物語』の着想を得たのも石山寺とされている。伝承では、寛弘元年(1004年)、紫式部が当寺に参篭した際、八月十五夜の名月の晩に、「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされ、石山寺本堂には「紫式部の間」が造られている。 『和泉式部日記』(十五段)では、「つれづれもなぐさめむとて、石山に詣でて」とあり、 和泉式部が敦道親王との関係が上手くいかず、むなしい気持を慰めるために寺に籠った様子が描かれている・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/石山寺
紫式部が源氏物語の構想をねり執筆したとされる平安時代の1004年(寛弘元年)・・・
紫式部はこの石山寺で琵琶湖に映える八月十五夜の月を眺め・・・
「今宵は十五夜なりけりと思し出でて、殿上の御遊恋ひしく…」と、・・・
「源氏物語」(げんじものがたり)
平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説である。文献初出は1008年(寛弘五年)で、この頃には相当な部分までが成立していたと思われる...
紫式部の著した、通常54帖よりなるとされる。写本・版本により多少の違いはあるものの、おおむね100万文字・22万文節400字詰め原稿用紙で約2400枚に及ぶおよそ500名近くの人物が登場し、70年余りの出来事が描かれた長編で、800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語である。物語としての虚構の秀逸、心理描写の巧みさ、筋立ての巧緻、あるいはその文章の美と美意識の鋭さなどから、しばしば「古典の中の古典」と称賛され、日本文学史上最高の傑作とされる...
https://ja.wikipedia.org/wiki/源氏物語
https://ja.wikipedia.org/wiki/紫式部
←(石山寺の源氏の間)
「いづれの御時(おほんとき)にか。女御(にようご)、更衣(かうい)あまたさぶらひ給ひけるなかに、いとやんごとなき際(きは)にはあらぬがすぐれて時めき給ふありけり・・・」 (いつのことだったか、もう忘れてしまった。帝の後宮に女御、更衣数多犇めくその中に、そう上等という身分ではないが、抜きん出た寵を得て輝く方がいた・・・) いづれの御時にか|源氏物語「桐壺」 |
宮廷貴人が都のことを想うことから始まる「源氏物語」は執筆される・・・
そして、秋ともなれば瀬田川の湖水に映る名月は「近江八景」の名勝に数えられ、
その風雅さを、人々は「石山秋月」(いしやま の しゅうげつ)と呼び・・・
歌川広重の名所絵「近江八景」の「石山秋月」の浮世絵が残っている・・・
近江八景「石山秋月」全8図
江戸後期の浮世絵師・歌川広重によって描かれた錦絵による名所絵・揃物『近江八景』は、彼の代表作の一つであり、八景の代表作である。名所絵揃物の『保永堂版 東海道五十三次』が成功を収めた後を受けて、天保5年(1834年)頃刊行された・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/近江八景
←(画面をクリッすると 800 x 524pix に拡大します)
(以下・参考サイト)
石山寺|歴史と文化
http://www.ishiyamadera.or.jp/ishiyamadera/culture.html
http://www.ishiyamadera.or.jp
近江八景図屏風/野洲市ホームページ
http://www.city.yasu.lg.jp/kosodate/bunka/bunka/1454413359377.html
近江八景-石山秋月(いしやましゅうげつ)
http://www.shochian.com/ishiyama.htm
「近江八景」歌川広重の作品画像集(浮世絵)
http://matome.naver.jp/odai/2133507064206890901
近江八景(おうみはっけい)は、日本の近江国(現・滋賀県)にみられる優れた風景から「八景」の様式に則って8つを選んだ風景評価(作品の場合は題目)の一つである・・・
•勢多(瀬田)夕照 [せた の せきしょう] = 瀬田の唐橋(大津市)
•粟津晴嵐 [あわづ の せいらん] = 粟津原(大津市)
•矢橋帰帆 [やばせ の きはん] = 矢橋(草津市)
•三井晩鐘 [みい の ばんしょう] = 三井寺(園城寺)(大津市)
•唐崎夜雨 [からさき の やう] = 唐崎神社(大津市)
•堅田落雁 [かたた の らくがん] = 浮御堂(大津市)
•比良暮雪 [ひら の ぼせつ] = 比良山系
https://ja.wikipedia.org/wiki/近江八景
近江八景-石山秋月(いしやましゅうげつ)
http://www.shochian.com/ishiyama.htm
「近江八景」歌川広重の作品画像集(浮世絵)
http://matome.naver.jp/odai/2133507064206890901
近江八景図屏風/野洲市ホームページ
http://www.city.yasu.lg.jp/kosodate/bunka/bunka/1454413359377.html
近江八景めぐり|琵琶湖汽船株式会社
http://www.biwakokisen.co.jp/special/oumihakkei_2012.php
浮世絵版画のサイズ
http://nobuko.biz/ukiyoe/kubun-3.html
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